美人のおやつとしてよく取り上げられるドライフルーツやナッツ。Lesson3では植物油などで揚げていない素焼きナッツと生ナッツがおすすめと学習しました。
今までは素焼きナッツがメジャーでしたが、実は海外セレブやヘルシー志向の人達の間での最先端なナッツの食べ方は「生」ナッツなのです。
生のナッツがお勧めな理由
ナッツを生で食べるほうがお勧めな理由は大きく2つあります。
1つ目は、「ナッツの油の酸化が防げる」点です。
ナッツは半分以上が油でできており、良質なオイルの摂取源としても注目されていますが、加熱してしまうと植物性の油は酸化してしまいます。たとえ素焼きであっても、ナッツ自体の油が酸化してしまっては良質なオイルとは言えません。その点、生で食せば油は酸化しません。
2つ目は、「酵素」です。
Lesson2で学んだように、酵素は温度変性に非常に弱いので焼くと酵素が変性してしまいます。ナッツや種子類は植物にとって命を繋ぐの種なので、酵素や栄養素がたっぷり含まれています。生で食すことで、酵素ごと取り入れることができます。
以上の点から、ナッツのいい所を余す事なく取り入れられる生ナッツですが、食べ方に注意があります。それは「浸水処理」をするという点です。
酵素抑制物質の働き
生のナッツは、酵素抑制物質(酵素阻害物質)を持っています。これは、どこでも発芽してしまわないように、種自身が持つ、命を次世代に繋ぐために種を守っている天然成分です。
例えばテーブルの上や水が無い環境で発芽してしまっては、そのあと成長することができずに途絶えてしまいます。このような事態を防ぐために種の発芽や成長に必要な環境でしか発芽しないようにしているのが、酵素抑制物質の働きです。
この酵素抑制物質は、種が命を繋ぐためには大切な成分ですが、私たちがそのまま食してしまうと消化に大変負担がかかるもので、人間にとっては害になる物質です。
生ナッツを食べるために必要な浸水処理をマスターしよう!
この酵素抑制物質を取り除くために、生でナッツを食する場合は、ナッツを水につけて浸水処理をしましょう。種は、命をつなぐために必要な「水が十分にある環境」になると、酵素抑制物質が水に溶け出し、生ナッツの害がなくなります。
浸水時間は、カシューナッツやマカダミアナッツ、クルミなどは一晩くらい、アーモンドは12時間くらいが目安です。浸水した水には酵素抑制物質が溶け出しているため、浸水した水は捨てよく洗ってから使用します。保存しておきたい場合は、浸水処理が終わったら冷凍で2週間くらいなら冷凍保存も可能です。
これであなたも、最新のナッツの食べ方マスターです!
